第三回 平成29年6月28日    

   
   (故)中島正雄先生作    

「韓紅」


 *中島先生は多くの陶額を作製して見えますが、四枚連続の大作です。 画像では分かりづらいですが色絵の後に金彩を施してあり非常に手の込んだ作品となっています。陶板の大きさも一枚が横30cm縦50cm程、 陶額全体の大きさは横120cm縦50cm程と他の陶額とは比較出来ない大きな作品です。先生曰く二度と作らない(作りたくない)と言われた自ら認められた陶額の最高傑作です。
永華等園:三笑庵

 第二回 平成29年6月19日

   
中島正雄先生 回想

 中島先生は長く作陶に携わってみえましたから、何をもって代表作とするかと言う事にも様々な意見が有るかと存じます。
 先生の若い頃の作品には日根野先生の影響を強く受けた作品、抹茶碗等も数点が存在します。今となっては貴重ですからコレクターにとりましては、一つは是非揃えたい物と言えます。また中島先生のルーツを知るという面からも日根野先生の作品も一つは欲しいところでしょう。
 次回はもう少し具体的に考察したいと思います。

          
永華等園:三笑庵

 第一回 平成29年5月26日

   
中島正雄先生 回想

 中島先生が旅立たれて早や二年余が過ぎましたが、残された作品は今なを輝きを放っています。
 先生の作品は日本の焼き物(美濃焼)だけに留まらず広く中国の陶器にまで及びました。
 美濃を代表する志野、黄瀬戸、織部等は勿論ですが、なかでも引出し黒(黒織部)の抹茶碗等は精力的に作陶されてみえました。また具体的な柄として鶴の図柄は多く手掛けてみえました。 中国陶器も多種多様に及びますが、先生の場合は同じ物をあまり造られなかったので、それぞれに思い入れと価値の有る作品となっています。一時期は青瓷に没頭されてみえる時期もありましたが、完全な作品と言える大作(花瓶)は数も少なく、先生を語るうえでは欠かせないものです。また天女や鶴等を題材とした陶板(陶額)も製作してみえますが、それらも若かりし頃にしっかりと絵の勉強をされた賜物と言えるでしょう。 陶額と云えば先ず思い出されるのが四枚連の大作「韓紅」で、先生自身が認められた最高傑作の一つです。この作品は名古屋の展示会で一度、当店にても一度展示させていただきましたが、あまり多くの方々の目には触れていないので御存じ無い方も御見えの物ですが、先生の作品の中では外せない作品です。まだまだ語り尽くせない先生への想いですが、また少しづつ書き足していきたいと思います。
   
       
永華等園:三笑庵